矯正治療とは?
矯正治療とは、歯並びをきちんと咬めるようにきれいに治す歯科治療です。
歯並びが綺麗になることにより、口元の見た目の改善や、発音障害の改善が期待できるだけでなく、歯のガタガタが治ることによって歯の清掃性を良くして歯の寿命を延ばすという予防的な効果もあります。
矯正治療はお子さまだけでなく、成人されてからも治療をすることができます。
歯並びについて
悪い歯並びを放置すると・・・
悪い歯並び、咬み合わせを放置すると下記のような問題が生じる可能性があります。
- 食べ物がよく噛めない
- むし歯になりやすい
- 言葉が発言しづらい
- あごの関節に負担をかけてしまう
- 歯周病になりやすい
- 口臭の原因となる
- 歯を折ったり、ケガのリスクが高くなる
矯正治療が必要な咬み合わせ(不正咬合)
どのような歯並び、噛み合わせでお悩みですか?
上顎前突
出っ歯(上の前歯が出ている)
叢生
八重歯、乱杭歯(ガタガタ)
開咬
上下の前歯が開いている
下顎前突・反対咬合
受け口(咬み合わせが反対になっている、あごがでている)
空隙歯列
すきっ歯(歯に隙間がある)
過蓋咬合
前歯のかみ合わせが深い、笑うと歯ぐきが目立つ
お子さまもの矯正治療
良い歯並びにするために骨の土台を整える治療
お子さまは顔やあごの骨が成長する時期であるため、成長期にしかできない骨格的な問題に対する治療や、永久歯に生え変わるタイミングを利用した矯正治療を行います。
お子さまのうちに矯正治療をすることにより、歯の生える骨の土台が整い大人の治療で抜歯を行わず治療を行うことができる可能性が高くなります。
また、小さいお子さまは口の周りの筋肉や舌の悪い癖を治すことにより、悪い咬み合わせを予防します。
乳歯から永久歯へと歯が生え変わり、顔やあごの骨の成長がある時期の治療(Ⅰ期治療:骨格矯正)と永久歯が生えそろってから行う治療(Ⅱ期治療:歯列矯正)があります。
時期 | 乳歯列期 混合歯列期(永久歯への生え変わりの時期) |
---|---|
年齢目安 | 3~12歳前後(3~6歳は早期矯正治療) |
おとなの矯正治療
骨の土台の上に歯を並べて咬ませる治療
永久歯が生えそろってから行う治療でⅡ期治療と同じです。マルチブラケット装置(もしくはマウスピース)を使用して歯を動かし、全体的なかみ合わせを整え、歯並びを改善します。
ガタガタが多い場合や前歯が出ている場合、歯を抜いて治療を行うこともあります。
治療期間は治療内容により異なりますが、およそ1年~3年(毎月通院)です。歯を動かしたあとは良いかみ合わせを保つために保定観察が1年~3年(3か月に一度通院)必要になります。
近年、矯正治療の技術の進歩により歯を動かす装置も見た目の良い装置となりライフスタイルに合わせた治療を行うことが可能となってきています。
時期 | 永久歯列期(すべての歯が生えそろってから) |
---|---|
年齢目安 | 12歳~成人 |
矯正方法 |
|
マウスピース矯正(インビザライン)
インビザラインは世界中で100カ国以上で利用されているアメリカのアライン・テクノロジー社が開発したマウスピース型矯正装置です。
メリットとしては、目立たない・取り外せて衛生的・痛みが少ないなどの特徴があります。
当院では矯正認定医による専門性の高い治療を行っています。まずはお気軽にご相談ください。
インビザラインについて詳しい情報を動画にまとめています。ぜひご覧ください!
光加速矯正装置(オルソパルス)
光加速矯正装置(オルソパルス)とは、近赤外線を活用した矯正治療の補助装置です。
オルソパルスは約850nmという波長の光を発し、この波長の光を細胞に照射するとフォトバイオモジュレーション効果が現れます。
インビザライン矯正と組み合わせて使用することで「歯の移動を促進」「治療期間が1/2〜1/4に短縮」「痛みの軽減」などの効果を得ることができます。
またオルソパルスは、FDA(アメリカ食品医薬品局)の認証、MDD(欧州医療機器指令)の認証を取得している安全な医療機器ですので、安心して使用していただくことができます。
装置の使い方
上顎と下顎に各5分ずつ(1日10分)装着するだけです。
操作も簡単で、装着すると自動的に治療が始まり、治療が終了すると音がなるので、終了タイミングもわかりやすいです。
また、専用のスマホアプリを使用して治療の管理を行います。
装置を外したあと、専用のスマホアアプリを起ち上げると、自動的に治療記録が反映されるため、医師側・患者様双方が治療経過を視覚的に追うことができるため治療の管理がしやすいのも特徴です。
料金について
※価格はすべて税込み表記です。
初診カウンセリング料 | ¥0 |
---|
検査診断料
通常 | ¥38,500 |
---|---|
プレ矯正 | ¥11,000 |
基本料金
通常(子ども~大人の治療) | ¥660,000 |
---|---|
子どもの矯正治療のみ | ¥385,000 |
唇側での審美装置 | ¥715,000 |
舌側矯正(ハーフリンガル) | ¥990,000 |
マウスピース矯正 (簡単:上下の前歯6本のみを動かす症例) |
¥385,000 |
マウスピース矯正 (やや難しい:全ての歯を動かす必要のある中程度の症例) |
¥605,000 |
マウスピース矯正 (難しい:全ての歯を動かす必要のある治療期間が長くなる症例) |
¥825,000 |
マウスピース矯正 (抜歯症例:マルチブラケット装置などを併用する症例) |
¥880,000 |
マウスピース矯正 (子ども) |
¥495,000 |
部分矯正 | ¥165,000~ |
プレ矯正 | ¥66,000 |
処置料
装置を使用しているとき | 来院毎 ¥5,500 |
---|---|
舌側矯正装置 | 来院毎 ¥6,600 |
観察料
装置を終了しているとき | 来院毎 ¥3,300 |
---|
その他
小臼歯抜歯 | ¥5,500/1本 |
---|---|
智歯抜歯 ※保険治療で抜歯が可能な場合があります。 |
¥16,500/1本 |
歯科矯正用アンカースクリュー | ¥22,000/1本 |
透明のマウスピースの保定装置 | ¥33,000 |
装置を紛失した場合 | ¥11,000 |
保定5年以降に再治療を行う場合 | マルチブラケット装置全顎:¥55,000 マルチブラケット装置前歯:¥33,000 インビザライン全顎:¥275,000 インビザライン前歯のみ:¥110,000 |
注意事項
- 抜歯等の処置が必要な場合、別途料金がかかります。
- 早期矯正治療終了後に通常の矯正治療を続ける場合はその検査・診断料と基本料金の差額のお支払いとなります。
- 審美装置では唇側に着ける目立ちにくい白い装置などを使用します。
- 当院ではマウスピース矯正としてiTeroを導入しており、スムーズにインビザラインでの治療を行います。
- オプションについては適応症が限られますので、ご相談ください。
- 現金でのお支払の他に、クレジットカードやデンタルローンなどをご利用頂けます。お支払い方法についてはご相談ください。
よくある質問
矯正治療について
矯正治療を受ける時期はいつ頃が良いですか?
矯正治療を始める時期は、ご自身で歯並びが気になったときだと考えています。
希望がありましたらイベントの前に一時的に装置を外すことも可能ですので、事前にお伝えください。
基本的に矯正治療は長期間かかりますので、結婚式やイベントを控えている方は、できるだけ早めにご相談ください。
歯並びを綺麗にすると見た目以外にメリットはありますか?
特定の歯に大きな嚙む力の負荷をかけてしまいその歯の寿命を縮めてしまったり、顎関節症を引き起こす恐れもあります。
治療を行って歯並びやかみ合わせを整えることで、清掃性の改善による口臭の改善やごはんを食 べるときの機能面の向上が得られ、見た目だけでなくお口の健康にも大きなメリットがあります。
検査内容を教えてください。
お顔とお口の中の写真撮影、レントゲン、CT、口腔内スキャナーなどの撮影を主におこないますが、内容は症状に応じて変わります。
口腔内スキャナーがあるため、患者さまに負担がかかる樹脂を使っての型取りは不要です。
治療に痛みはありますか?
初めて矯正装置をお口に付けた時や装置を調整した直後は違和感や歯が締め付けられるような感じ、引っ張られるような痛みなどを感じます。
個人差がありますが、小学生の低学年の患者さまでも我慢できる程度の痛みですのでそれほど神経質になる必要はありません
治療のシミュレーションは見れますか?
確認できます。
マウスピース矯正であれば、検査後の説明時に治療終了までのシミュレーションを確認することができます。
ワイヤー矯正の方もご希望があれば見ていただくことができますので、お気軽にお申しつけください。
矯正治療期間中に何か注意することはありますか?
装置がお口の中にあることで虫歯や歯周病などのトラブルのリスクが高まるため、ブラッシングをいつも以上に丁寧にするなどのケアを怠らないでください。
歯に装着している装置によっては装置が外れてしまうことがありますので、ガム、ナッツ、骨付き肉などを食べる際は注意が必要です。
治療中に結婚式などのイベントがある場合には、有料で一時的に矯正装置を外すこともできます。ぜひご相談ください。
大人になってからでも歯並びは綺麗に整いますか?
大人の矯正治療は永久歯が生えそろっていればいつからでも始めることができます。
患者さまのライフスタイルに合わせた治療方法で歯並びを綺麗に改善することは可能です。
矯正装置の調整について教えてください。
ワイヤー矯正の場合は、ワイヤーの調整を行います。
マウスピース矯正の場合は、歯を削ることで治療中の歯の大きさの調整などを行います。同時に、虫歯や歯周病のチェックやお口の中のクリーニングも定期的に行います。
抜歯せずに矯正治療はできますか?
歯の大きさが大きい場合やあごが小さい場合は歯を並べるために抜歯が必要ケースがあります。
患者さまによって抜歯を行うメリットが大きい場合は抜歯をお勧めしますが、説明をした上で納得していただける治療方法を選択させていただきます。
子どもの矯正治療
子どもの矯正治療を受ける時期はいつ頃からですか?
3歳ごろから治療を始めるお子さまが多くいらっしゃいますが、それ以前に検診や検査によってわかることがあります。
上と下の大人の前歯が生えたらカウンセリングをお受けすることをおすすめします。 少しでもお子さまの歯並びやお口の状態で気になることがあれば、早い時期にご相談ください。
子どもの頃から矯正治療をするメリットはありますか?
小さいあごを広げて整えるなどあごの正しい成長を促すことにより、永久歯がきれいに生え揃うようにスペースをつくりますので将来的な抜歯の可能性を減らすというメリットがあります。
子どもの矯正での検査内容は何がありますか?
お顔とお口の中の写真撮影、レントゲン、CT、口腔内スキャナーなどの撮影を主におこないますが、内容は症状に応じて変わります。
当院ではお子さまの成長段階を手根骨から判断するため手のレントゲン撮影もおこないます。
治療に痛みはありますか?
初めて矯正装置をお口に付けた時や装置を調整した直後は違和感や歯が締め付けられるような感じ、引っ張られるような痛みなどを感じます。
個人差がありますが、小学生の低学年の患者さまでも我慢できる程度の痛みですのでそれほど神経質になる必要はありません
子どもの頃から矯正治療を受けると、骨格に変化はありますか?
矯正治療を行うことで、骨格の成長に悪い変化があるとは考えておりませんが、お子さまによっては骨格や前歯の位置の変化に良好な変化を感じ、それが治療のモチベーションとなっているお子さまも多くいらっしゃいます。
子どもの頃に矯正治療を受けても、大人になってから歯並びが 乱れてしまうことはありますか?
小児矯正1期治療は、上下の顎の骨のバランスを整えたり、永久歯をきれいに並べるためのスペースを作ることが 主な目的の治療です。
そのため、お口の状態によっては成人矯正の2期治療が必要な場合もあります。
そのため、 子どもの矯正装置を終了したあとも定期的に歯並びなどお口の状態を確認させていただきたいと思います。
子どもが受け口だと判断できるのはいつ頃ですか?
3歳頃よりももう少し前の時期にわかることもあります。
当院では1歳半検診や3歳時検診で不正咬合を指摘され来院される患者さまが多いですが、高度な専門知識を必要とするため、患者さまご自身で判断なさらず、必ず矯正医の判断を仰いでください。
気になるようでしたら、なるべく早い時期にご相談ください。
矯正治療中は虫歯になりやすいですか?
矯正装置を装着する場合、汚れがたまりやすいために虫歯のリスクが高くなります。
短期間であれば、大丈夫ですが、 矯正治療は長期間に及ぶため虫歯になり易くなってしまうという訳です。
矯正治療でご来院いただいた際には、歯並びのチェックのほか汚れのチェックや清掃、ブラッシングのご指導をおこないます。
その他
他院で矯正治療をしているのですがそちらで治療を継続できますか?
現在の矯正治療の装置や進行状態にもよりますが、当院での治療継続も可能な場合がありますので一度ご相談ください。
お引越しなどにより転院希望の場合は、転院資料をお持ちいただけるとスムーズな対応ができますのでお持ちください。
他院でマウスピース矯正できないと言われたのですが・・・
歯並びの状態にもよりますが、他の装置を併用することでよりマウスピースでの矯正治療が可能となる場合もあります。
他の装置を併用する矯正治療はより専門的な技術の必要な治療となります。一度ご相談ください。
矯正治療中でもホワイトニングは受けることはできますか?
マウスピース矯正であれば治療に並行してホワイトニングも行えます。
ワイヤー矯正の場合は矯正装置を外す必要があるので、矯正治療終了後にホワイトニングを受けることが出来ます。
矯正治療は保険治療ですか?
当院では保険適応の矯正治療は行っておりません。
保険適応の矯正治療が患者さまによって適切と判断した場合は、大学病院などを紹介させていただきますので、ご安心ください。
厚生労働省が定めた医療保険が適応される歯列矯正治療は以下のとおりです。
- 生まれつきお口の中にみられる先天性の異常(指定された59の疾患)
- 6歯以上の非症候群性先天性無歯症、顎の大きさや形、位置などが著しく異常な顎変形症と診断された場合 など
基本料金とは何ですか? いつ払えばいいですか ?
矯正治療開始時に必要となる、治療中に使用する数個の矯正装置の装置代を含めた金額のことです。
基本料金とは別で装置の調整や管理等を行う処置料や観察料を来院時毎お支払いいただきます。
また、基本料金のお支払いは基本的に装置のための型取りをする日もしくは装置が初めてついた日となります。
当院でのお支払い方法は、現金・クレジットカード、デンタルローンとなっており、アプラス デンタルローンの分割でのお支払いも可能ですので一度ご相談ください。
※「アプラス デンタルローン」でネット検索するとお支払いのシュミレーションが可能です。
矯正専門の先生に診てもらえますか?
当院では日本の歯科矯正分野の最も大きな学術機構である日本矯正歯科学会の指定する大学病院で矯正臨床研修を修了し、大学病院や他院でも矯正治療の経験・実績を積んだ矯正医がすべての診断・治療方法を立案し、治療を行います。
一般の歯科医師の行う矯正治療と比較し、矯正医の行う治療では前歯を並べるだけでなく、奥歯までしっかり咬ませます。